宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

第二章 要素・素材の組合せと統合 [9]色彩・味覚・感情・においは基本要素の組み合わせから生まれる

[9]色彩・味覚・感情・においは基本要素の組み合わせから生まれる
[三原色を適当な割合で混ぜ合わせ組み合わせてさまざまな色を生み出す]
◎色はいろいろあるけれども、適当な割合で混ぜ合わせ組み合わせるとさまざまな色が生まれる。最も広い範囲の色を創出する基本的色を三原色と呼ぶ。光は赤・緑・青で、絵の具・印刷インキはシアン(青緑)・マゼンタ(赤紫)・黄である。赤と青を混ぜると紫ができ、青と黄を混ぜると緑色になる。赤と黄を混ぜると、オレンジ色ができる。
[光はプリズム(分光器)によって波長順に分解できる]
◎プリズム(分光器)に光を当てると、波長順に虹のように分解される。虹は通常七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)といわれるが、国・民族によって見える色にばらつきがある。光が七色に分けられるとは、逆から言えば光は七色の合成である。
[味も基本五味の混ぜ合わせによって細分化・複雑化される]
◎味も基本五味(甘さ・酸っぱさ・苦み・塩辛さ・うまみ)の混ぜ合わせによって細分化・複雑化される。実際には嗅覚・温度感覚・触覚・視覚情報なども加味されてさまざまの味覚が生ずる。それ故、かぜをひいて鼻が詰まると味が分からず、味は詰まらない。
[基本四感情の混ぜ合わせで感情は表情豊かになる]
◎基本四感情(恐怖・怒り・悲しみ・喜び)の混ぜ合わせで感情は細分化・多様化される。逆にさらにさかのぼって快不快の二つの感覚が基本ともされる。快から喜び・うれしさ、不快から悲しみ・苦痛・恐怖・怒りへと分化する。個々の感情が結びあい、怒り+悲しみ=憎しみ、恐怖+喜び=畏怖・尊敬、となる。恐怖の割合が多ければ畏怖に、喜びが勝れば尊敬に傾く。
[感情は、情動、感情、情緒とに分けられる]
◎感情(一般)は、情動(身体優位・扁桃体主導)、感情(身体から知性への橋渡し)、情緒(知性優位・前頭連合野主導)とに分けられる。発達心理学的研究によると、最初期の新生児にみられる感情状態は、興奮(緊張)と沈静(弛緩)の両極のみであり、次第に、快と不快、さらに経験を積むことによって分化・細分化・統合・発展してゆく。
[嗅覚は六種類の基本臭を組み合わせてさまざまなにおいが作り出される]
◎嗅覚は六(または七)種類ある基本臭を組み合わせることでさまざまなにおいを作り出すといわれるが、まだ確定的ではない。イヌやネコに未知の食べ物を与えると、においをくんくんと鼻でかいで可否を判定する。赤ん坊に物を与えると、先ず口に放り込んで確認する。赤ん坊にとっては口(体性感覚)が情報の取り入れ口である。