宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [76]進化は可能性と素材の海から情報・エネルギー・物質を受容する能力の向上

[76]進化は可能性と素材の海から情報・エネルギー・物質を受容する能力の向上
[外部刺激と内部欲求・動機とが共鳴する]
◎心理学者ギブソン(1904-79)は「アフォーダンス」という。環境の中にある情報・意味・価値は読み取る生物が手を加えるのでなく、すでに環境の内にあらゆる情報が含まれる。殻の中でひな(生物)が鳴けば、母鳥(環境)は即座にいかようにも応答するそったく同時、外部刺激と内部欲求・動機とが共鳴・同調・共振する。
[進化はより高度な複雑な感覚受容能力を備え機能させる]
◎宇宙はギブソンのいうように無限の可能性と無限の素材が埋め込まれる。生物は自らの機能・能力に応じて可能性と素材の混沌の海から特定の情報・エネルギー・物質を取り入れることによって構造を形成・維持・発展させてゆく。
[生物は自分に合う見合う刺激だけを受け入れる]
◎感覚器官は外界にある無数の刺激の内から自分に適合的な刺激のみを選択的に受け入れる。進化はより高度な複雑な感覚受容能力を備え機能させる。これは情報だけでなくエネルギーや物質面においても妥当する。
[虚空から情報を取り出し、衆生の望みに応じて分け与える虚空蔵菩薩]
◎仏教には虚空蔵菩薩がいる。虚空から情報を取り出し、智慧を生み出す宝庫を持つ菩薩で、虚空のように広大で限りない知恵と功徳を蔵し、衆生の望みに応じて分け与える菩薩である。これはギブソンの「アフォーダンス」と同じような内容を言い表す。
[虚空・アーカーシャ]
◎虚空(アーカーシャ)は、古代インドのサンスクリット語で、空間→万物が生起し運動するための空間的余地→空間内で世界・万物を構成する要素→不生不滅の常住の根源→絶対者・真理などを意味する。
[人間は広範囲の意味・価値を読み取りうる潜在的能力を持つ]
◎動物は遺伝的に情報受信能力が決定される。人間は広範囲の意味・価値を読み取りうる潜在的能力を持つ。読み取り機能は固定した(自我・左脳・言語・論理)視点を持つと、能力向上が阻害・停止する。能力の固定化を防ぐためには、殺仏殺祖して自己・右脳・イメージ・直観を開発すべきである。