宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [78]階層構造的トーナメント形式による情報処理能力の無限界

[78]階層構造的トーナメント形式による情報処理能力の無限界
[身体基本地図は生まれたときには既に出来上がっている]
◎人は身体基本図式(脳内に書き込まれた足・手・鼻・口などに関する身体地図)は生まれたときには既に出来上がっている。赤ん坊は、母親が舌を出す、唇を突き出す動作をすれば、それらを模倣する、親が示す喜び驚きの表情をまねる。
[身体地図は経験によってどんどん精密さが増す]
◎脳内身体地図は基礎工事は完成しているとはいえ、経験によってどんどん精密さが増す。使えば使うほど、経験すれば経験するほどに図式は精巧になる。逆に使わなければそれだけ萎縮・消滅してゆく。用不用の法則が成り立つ。
[赤ん坊は初歩から段階的に階層的に知識体系を積み上げ組織化させる]
◎赤ん坊は土台となる基礎的知識・構造を持って生まれる。大人に比べれば格段に情報処理能力が制約されるが、赤ん坊にとって初歩から段階的に階層的に知識体系を積み上げ組織化させるにはその方が好都合である。赤ん坊が大人と同じほどの情報処理能力を持てば、知識の組織化・体系化は困難を極めるだろう。情報の海の中でおぼれ死ぬ可能性が極めて高い。
[情報は階層構造的トーナメント形式に整理される]
◎大人であっても、例えば千もの雑多な情報を一度に手渡されて、「いつでも引き出して活用できるように整理せよ」といわれれば、途方に暮れるだろう。人間は各自の成長段階に応じて自分の知識体系に取り込める情報階層が決まる。例えば、最初は文字だけで、次の段階では単語を理解・使用できる。
[川喜田二郎が情報の体系化を編み出した]
◎その知識体系は階層構造的トーナメント形式で、それを川喜田二郎が体系化・法則化した。彼は学者としての経験(野外での情報収集と整理・体系化)から編み出した「KJ法」(階層的知識体系化)を彼の著書「発想法」と「続発想法」とで披露した。
[情報処理能力は無限の高みにまで登る]
◎大人になったからといってその情報処理能力に限界が来るわけでなく、無限の高み(トーナメント形式には限界がない)にまで登る、自我よりも高い段階に昇れば。知識体系は、棚を次々に縦横に継ぎ足す本棚のように、棚の数に限りはないが、それだけ高い階層に登らなければ出し入れができない。

強運の法則

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