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第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [79]情報物質(リンパ・ホルモン・血液)伝送伝達方式の開放と閉鎖

[79]情報物質(リンパ・ホルモン・血液)伝送伝達方式の開放と閉鎖
[人の血液は閉鎖血管系を循環し、リンパ系は開放循環系である]
◎ゴカイなどの血管系は開放循環系と呼ばれ、血液は体内へしみ出してゆく、堤防外へ川の水があふれ出るように。それに対して、脊椎動物の血液は閉鎖血管系を循環する。
◎しかしながら人のリンパ系は開放循環系である。リンパ液は、毛細血管からしみ出し病原体・細菌・異物・不要物を溶かし込んでリンパ管に入り最終的に大静脈に入って血管を流れる。血液を上水道に例えると、リンパ系は主に体の清掃担当(下水道)である。
[神経は有線放送型で、ホルモンは無線方式]
◎血液は主に物質・エネルギーを送り出し、神経・ホルモンは情報を発信する。その内で神経は有線放送型で、ホルモンは無線方式である。神経は電話のように線でつながった相手に直接情報を送り出すが、ホルモンは特定の受信機を持った相手が一方通行的に情報を受信する、テレビ・ラジオのように。
[ホルモンは広範囲に渡る部位への情報伝達物質]
◎ホルモンは広範囲に渡る部署へ一斉に情報を伝達するのに優れている。しかし受信者を限定するためにホルモンの種類を替える。ホルモンシステムはラジオのようにダイヤルを回して選曲できず、ただ一局しか受信できない。
[さまざまなホルモン作用]
◎交感神経はノルアドレナリンを使って促進を伝達する。副交感神経はアセチルコリンを使って、血圧降下や涙・唾液・胃液の分泌促進、消化管の収縮作用をうながす。セロトニンは増えると脳機能が活発になり、不足すると沈静化する。
[植物は神経を持たないが、ホルモンは持つ]
◎植物は移動しないので神経を持たないが、ホルモンは持つ。ホルモンシステムは進化的に早期に誕生した。動物の場合と違い、生産する内分泌(発信)器官や作用する標的(受信)器官が限定されない。ホルモン作用は、芽・根の伸長促進、細胞分裂促進、落葉促進、果物の熟成促進などの次の段階への移行促進がある。