宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [98]循環・輪廻転生を繰り返す星は原子の生成工場

[98]循環・輪廻転生を繰り返す星は原子の生成工場
[星は生まれては死ぬ循環・輪廻転生を繰り返す]
◎物質は相互に働く引力によって、初期に存在した密度のゆらぎ(核)のもとにしだいに結合成長しやがてそれらが集まって星ができる。星は生まれては死ぬ循環・輪廻転生[ガスと塵→分子雲→(収縮)→恒星としての誕生→主系列星(水素の核融合でヘリウム生成)→赤色巨星(ヘリウムの核融合で炭素・酸素生成)→超新星爆発(死)→ガスと塵(出発点への逆戻り)]を繰り返す。
[星の生成は塵が互いに衝突して合体・結合を繰り返し肥大する]
◎星の生成をもう少し詳しく説明する。まず塵が互いに衝突して合体・結合を繰り返しながら徐々に小さな惑星にまで成長する。それらの小惑星どうしがさらに衝突合体し合いながらどんどん肥大する。
◎これは文字が結合して単語が作られ単語が結合して文が作られるトーナメント形式と同じである。というより、これが宇宙では標準的形式であるが。
[惑星は周りの小惑星を重力によって取り込みさらに成長する]
◎その中で成長した惑星は周りの小惑星を重力(引力)によって取り込みさらに成長する。小惑星を組織・器官、塵を細胞と見立てれば、生物の成長を思わせる惑星の成長である。地球(も惑星の一つである)はそれほど大きくないので核融合しないが、中心温度が1千万度を超えると核融合を始めて自ら光る恒星となる。
[星は原子の生産工場]
◎宇宙が進化する過程で鉄(同二六番)までの原子が、超新星爆発でそれ以上に重い原子が作られる。つまり星が死んだ(超新星爆発)後に重い原子が増加する。重い原子ほど生成温度が高いので、星の生存中にはできずに、超新星爆発の高温の最中に作られる。星は原子の生産工場で、星の誕生と死が繰り返されるにつれて重い原子が、さまざまな種類の原子が増加してゆく。
[時間とともに宇宙内の原子の多様性が増す点で宇宙は進化する]
◎時間の経過とともに宇宙内の原子の種類が多種多様化する点で宇宙はまさしく進化する。しかしながら、今はもう原子の種類(今までの所107種類が知られている)は出尽くして未知の原子は生まれないので宇宙進化は停止したといえる。その後をさらに人間が引き継ぐのだろうか。