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第十五章 絶対無を目指す宗教 [113]弱者の血をすする鬼と弱者を救済する宗教

[113]弱者の血をすする鬼と弱者を救済する宗教
[解脱は、時間・空間の物質世界から、超越した永遠世界へと渡る]
◎解脱・救いは、時間・空間で構成された日常世界・現実世界・外的世界・物質世界・肉体世界を繰り返し輪廻転生する生死から、それを超越・離脱した永遠世界・霊世界・不死世界へと渡る。肉体は恒常性維持を旨とし、(純粋)精神は統合上昇を目指す。
[自我衣を断ち切れない死者は亡霊として地上世界をさまよう]
◎死ぬと冥土(暗黒世界)への途中で三途の川を渡る。川のほとりには爺さん婆さんの鬼がいて死者の衣を奪う。その衣はたぶん自我衣だろう。どうしても自我衣を脱ぎ捨てられない、残念・無念の思いを断ち切れない死者は川を渡れずに幽霊・亡霊として地上世界をさまよう。自我衣を脱ぎ捨てて意識(精神)だけになれた者だけが冥土へ旅立つ。
[宗教は苦しむ人を救うのが勤めだのに、救うべき人を苦しめる行為も多々ある]
◎宗教は自我を切断(切り離し・分離)できない人を救う(自我衣を脱がせる)が、へたをすると、苦しむ人の生き血をすする吸血コウモリ、持ち物着物を根こそぎ奪い去る盗賊になりかねない。傷をなめているのか血をなめ取っているのかわからない、自分の懐を肥やすために相手の懐を空っぽにしているのかもと思わせる光景にお目にかかることもしばしば。
◎血を流して苦しむ人を見ると、よだれを垂らしながら近寄るドラキュラと化してしまいかねない。目を皿のようにして、鼻をくんくんいわせながら、血のにおいをかぎ回っている人食いサメをあちらこちらでお目にかかる昨今である。
[外面似菩薩内心如夜叉の宗教者も横行する]
◎サメは血のにおいをはるか数キロ先からかぎ分け、肉を食い尽くす種類もある。二日間の死闘の末仕留めた巨大なマカジキを港に持ち戻る途中でサメに襲われ、骨だけを持ち帰った老人が受けたように、苦労して貯めた全財産を食い尽くす小判サメもまれではない。外面似菩薩、内心如夜叉。かなり多くの宗教が救うべき人を苦しめる道を進んでいる。
[これからは自己責任・前頭葉・自律の時代]
◎このような結果は信者側にも原因があるのではと感じる。それは自分は努力をしないでひたすら宗教者へ依存一辺倒になっているのではないだろうか。自己責任の時代である。前頭葉の時代である。これは自律を意味する。依存は相手へのもたれ掛かりである。支え合っての依存が本当に求められる真の依存である。
[会社人間から自律人間へ]
◎日本人に今必要なのは自律である、もたれ掛かりを卒業して。社会で成功しているのはこの自律型人間である。会社人間(集団へのもたれ掛かり、集団埋没)から自律人間(自己責任、前頭連合野人間)への方向転換が求められている。