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第十八章 精神・魂に語りかける民話・昔話 [135]知能とは無関係な自走する下位機能(問題解決装置)

[135]知能とは無関係な自走する下位機能(問題解決装置)
[全体の状況を把握し直す・見通すことにより突然課題を解決する洞察]
◎時に突然思いがけず課題を解決したり名案が浮かぶ、ニュートンがリンゴの落下から万有引力を発見したように。突然わきあがる直観的創造的なひらめきである洞察(インスピレーション)は、新しい事態に直面したとき、単に過去の同じ経験を当てはめることによってではなく、課題と過去の経験を関連させて全体の状況を把握し直す・見通すことにより突然課題を解決する、少なくとも解決への手がかりを見つけ出す。
[課題解決には行動停止して内向・内省・思考が必要]
◎これは行動の一時停止(前頭連合野による行動抑制)を含む模擬実験・思考実験・下位機能による課題解決である。ニワトリなどのレベルでは、今取っている行動が有効でないと分かっても、それ(外向的態度)を一時停止して新しい方法を模索する(内省する)という次の段階(内向・内省)を踏むことができない。故に無駄なあがきを繰り返す。
[意識下の下位機能は自律的に働く]
◎思考・内省は意識上での模索であるが、ゲーテは時に詩句が急激に流れ出てきて、ペンを持つ手が言葉の噴出に追いつけないほどになる。またモーツァルトは、旅行中、食後、眠られない夜などに音楽が初めから終わりまで完全な形で耳元に響きわたる。
[意識上の思考と意識下での自律的創作活動とがある]
◎これは心の中で白雪姫のこびとたちが働く、ジャックの竪琴が独りでに音楽を奏でるからである。意識(左脳)による思考・内省と意識下(右脳・無意識内)での自動的自律的創作活動とがある。
[知能とは無関係に下位機能は脳内に育て上げられる]
◎下位機能(自我よりも能力がはるかに上だから上位機能と呼ぶべきだろう)は自律的に働く。それは知識・情報・技能を充分に与えてスイッチを入れれば、自律的に解決に向けて動き出す、全自動洗たく機のような自動問題解決装置、データを放り込んでやれば自動的にプログラムに従って結果をはじき出すコンピュータのように。
◎これは知能(意識による知的作業)とは無関係で、大幅に学力不振に陥った自閉症者や知的障害者であろうともそのような機能を脳内に育て上げる。知識・情報・技能をふんだんに与えれば。