宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

第二章 要素・素材の組合せと統合 [10]刺激(情報)と反応(運動)が自由(偶然)に結合する条件反射

[10]刺激(情報)と反応(運動)が自由(偶然)に結合する条件反射
[反射は意識が関与せずに機械的・規則的に起こる]
◎反射は意識(大脳新皮質)が関与せずに機械的・規則的に起こる、地面に落ちたボールがはずむように。感覚器官が刺激されると興奮(情報)が(求心性)知覚神経を経由して中枢(延髄・中脳・脊髄)に達し、そこから(遠心性)運動神経を通って指令が筋肉に届いて反応を起こす。
[反射は脊髄が自動的に働く]
◎例えば、押しピンを踏んだとき、足が無意識のうちに持ち上がる。痛いと感じた時点(大脳新皮質)で意識的に持ち上げるわけではなく、脊髄が自動的に働いて痛みを感じる前にそのような動作(反射)が起こる。痛いから反射が起こるわけではない。
[無条件反射は、固有・特有な本来的(必然的)に備わる先天的反射]
◎反射の内で、唾液分泌・胃液分泌・まばたきのように、それぞれの動物に固有・特有な本来的に備わる先天的反射を無条件反射という。これは誕生前(先天)から接続済みの固定した刺激(例えば食べ物や電気ショック)と反応(唾液分泌や飛び退く)の結合・組合せである。
[訓練や経験によって後天的につくられる条件反射]
◎ある刺激に対し一つの特定の反応(無条件反射)が起こる時、その刺激と同時に別の新たな刺激を繰り返し与える(条件づける)と、やがて別の(条件)刺激だけでも同じ反応が起こる。これは訓練や経験によって後天(誕生後)的につくられた大脳運動野が関与する条件反射である。
[無条件反射から条件反射への移行]
◎図式的に示すと、「肉(刺激)の提示→唾液」(無条件反射)⇒「肉の提示+ベルの音(別の刺激)→唾液」⇒「ベルの音→唾液」(条件反射)、となる。
[無条件反射という基礎の上に条件反射を積み上げる]
◎このように(後天的)条件反射は(先天的)無条件反射を基礎として、その上に積み上げられる。つまり反射(反応・動作)は階層構造を成す。
[意味は何かと何かが結合する]
◎意味は何かと何かが結びつく、結合する。肉の提示と一緒にベルの音を聞かせられ続けたイヌにとって、ベルの音は肉を意味する(指し示す)。人間の赤ん坊でも、親がおもちゃの汽車を見せながら「ポッポッー」と言えば、赤ん坊はその汽車を見て、「ポッポッー」という。その時、「賢いね」と頭をなでれば、赤ん坊は汽車を指さして、「ポッポッー」という。一回の結合は偶然であるが、五回も連続すれば必然(原因と結果が固く結びつく予測可能な法則性を持つ)になる。