宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [87]無常・流転・輪廻は常に動いて止まぬ自然界が持つ循環原理

[87]無常・流転・輪廻は常に動いて止まぬ自然界が持つ循環原理
[無常・流動する無意識は固定(意識)化によって認識できる]
◎無常・流転する無意識(自然界)は固定(意識)することによって認識可能となる。常住不変のものはない、万物は流転する、諸行(あらゆる物事)は無常(生滅流転)であるのに、それらに関する知識・情報は固定化され、やがて形骸化する。
[エピソード記憶にしないで、即座に意味記憶化すると、現実が抽象化される]
◎現代人は花を見て、五感で味わうことなく「花」と言語化(意味化)する。現実を写し取ったエピソード記憶にしないで、即座に意味記憶化する。ゆっくりめでることなしにカメラ写し取りはするが。日本人は大挙して押しかけ名所をめでることなく足早に記念撮影して立ち去る。現実の物を即座に記号・符号に置き換える。時間と労力の大いなる節約にはなるが、現実(具体)が抽象化される。遊び(体と心の喜び)を捨てて熱心に学習する。
[言葉・論理優先では感覚・感情(現実)が切り捨てられる]
◎これでは感覚・感情の働く場所がない、ただ知性のみが一人忙しく立ち振る舞う。情報は感覚・感情にあいさつひとつせずに素通りして知性だけを名指しして通い詰める上客さんである。これでは感覚・感情が成長・発達・発展する余裕がない、心豊かな人物に成熟する余地が残されない。頭でっかちの弥次郎兵衛と改名せざるを得ない。このような頭でっかちの弥次さんがゾンビの如く大量生産されている。
[現実は刻々と動くから固定された言葉との間でそごを来たす]
◎現実は日々刻々と動く変化するから固定化された言葉との間に差異が生じる。事実・現実をきちんと把握して(写し取って)こそ成長できる。事実を無視・軽視した言葉遣いでは理論遊びに堕す。十分な事実を踏まえない単なる理論転がしする評論家も多い。発展・成長のためには仲立ちの言葉やものに対して常に破壊と創造が繰り返されなければならない。とはいえ、破壊は恐怖を伴う。それに負けると、辺り一面現状維持を松だけが林立する。
[その日に組み立てたお城はその日の内に崩さなければならない]
◎子どもはよく知っている。積み木遊びで、その日に組み立てたお城はその日の内に崩さなければならない。そうしないと、明日にはもう遊べない。造る喜びを味わえない。それなのに、大人はすでにたった古い建造物に執着しすぎる、特に権力を持つ者は。
[いったん完成すると慣性の法則が働き出す]
ニュートンの「慣性の法則」がいうように、いったん完成するととたんに慣性の法則が働き出す。そのせいだろうか、ヒンズー教は創造神ブラフマンと存続神ビシュヌと破壊神シバの3神を創造した。創造→存続→破壊の流転が永遠に繰り返される・循環する輪廻転生(誕生→生存→死)を説き、そのような迷い(物質)世界からの解脱を勧める。
◎因縁によって縁起する、輪廻転生する。それ故に、その因縁を断ち切ることによって、縁起も終わる。慣性の法則通りに永遠回帰するか、常に向上(惰性を断ち切ること、常に新鮮)を目指してコールに到達するか。