宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第十五章 絶対無を目指す宗教 [113]弱者の血をすする鬼と弱者を救済する宗教

[113]弱者の血をすする鬼と弱者を救済する宗教 [解脱は、時間・空間の物質世界から、超越した永遠世界へと渡る] ◎解脱・救いは、時間・空間で構成された日常世界・現実世界・外的世界・物質世界・肉体世界を繰り返し輪廻転生する生死から、それを超越・離脱した永遠…

第十五章 絶対無を目指す宗教 [112]誠を尽くし私心を離れ自らも大地(自然)となる修行

[112]誠を尽くし私心を離れ自らも大地(自然)となる修行 [誠を尽くし、私心を離れ、自らも大地となれ] ◎鈴木大拙は、「日本的霊性」でかく言う、「大地に親しむとは大地の苦しみを嘗めることである。ただ鍬の上げ下げでは大地はその秘密を打ち明けてくれぬ。大地…

第十五章 絶対無を目指す宗教 [111]神・自然・太虚から万物が発現発展しまたそこへと回帰する

[111]神・自然・太虚から万物が発現発展しまたそこへと回帰する [神は普遍的に内在し、万物の全体が神で、神と世界とは本質的に同一] ◎バラモン教の梵我一如、仏教の悉有仏性、プロティノスなどの新プラトン主義、神秘主義(瞑想で自己の内面の最奥に降下するこ…

第十五章 絶対無を目指す宗教 [110]混沌に秩序を与える宗教

[110]混沌に秩序を与える宗教 [仏教は人間の最終地点を仏(仏性開花)に置く] ◎フランスの考古人類学者・カトリックイエズス会司祭「シャルダン」(1881-1955)は、宇宙進化の最終目的を「人間」だとした。私も地球上における生物進化の最終地点を人類だと思う。彼は…

第十五章 絶対無を目指す宗教 [109]依存心が神を創造し自立心が破壊する

[109]依存心が神を創造し自立心が破壊する [父性的恐怖的罪意識と母性的慈悲的罪意識] ◎父性的恐怖的罪意識は、外から来る処罰を恐れての罪意識で、罪を罰して償わせる。他方母性的慈悲的罪意識は、過ちを犯したことが許されることによってすまないとの罪意…

第十五章 絶対無を目指す宗教 [108]動物からの超出を可能にした前頭葉(特に前頭連合野)

[108]動物からの超出を可能にした前頭葉(特に前頭連合野) [仏教とキリスト教の十戒] ◎仏教の十戒は、僧侶・在家信者が守るべき戒で殺生・偸盗・邪淫・妄語・両舌・悪口・綺語・貪欲・瞋恚・邪見の十悪を避ける。ユダヤ・キリスト教での十戒は、旧約聖書の出エジプト記に…

第十五章 絶対無を目指す宗教  [107]潜在的可能性の実現は、知性の意志化、意志の行動化

第十五章 絶対無を目指す宗教 [107]潜在的可能性の実現は、知性の意志化、意志の行動化 [種をまいて育てなければ結果は味わえない] ◎「風性常住、無処不周」といいながら禅師はうちわで涼を取る。風性(仏性)はあまねく存在する(すべての者が持つ)が、潜在的可…

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学 [106]停滞から成長へとかじを取らせるカウンセリング・心理療法・精神療法

[106]停滞から成長へとかじを取らせるカウンセリング・心理療法・精神療法 [良き聞き手は受容的態度と共鳴・共振・共感的理解を示す] ◎アメリカの心理学者ロージャズは、心理療法によって来談者が好転するために必要な治療者側の態度として、治療者自身の自己一…

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学 [105]ボトムアップ・現実指向の科学とトップダウン・理想指向の哲学・宗教

[105]ボトムアップ・現実指向の科学とトップダウン・理想指向の哲学・宗教 [ニュートンの中では科学と宗教は統一されている] ◎「このいとも美しい太陽、惑星、すい星の体系は、智と力に満ちた自存者による計画と支配から生じうるものです」とニュートンはいう。 ◎…

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学 [104]階層構造的社会秩序(和)の創設を主張する儒教

[104]階層構造的社会秩序(和)の創設を主張する儒教 [群集は前頭連合野の働きが弱く判断停止して他人を模倣する] ◎組織されていない群集は、判断力が弱く、興奮性が強く、衝動的で、他人の言動という尻馬にのり、依存性が強く、無責任な言動をとりがちである…

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学 [103]宗教的普遍を直観したヘラクレイトス

[103]宗教的普遍を直観したヘラクレイトス [火が万物へと変容していき、万物が火へと帰還してゆく] ◎「ロゴス」という言葉を初めて使用した哲学者ヘラクレイトスは、永遠に生ける火を万物の根源とみなす。火が万物へと変容していき、万物が火へと帰還してゆく…

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学 [102]思いを続ける合理性の哲学と思いを断ち切る非合理性の宗教

[102]思いを続ける合理性の哲学と思いを断ち切る非合理性の宗教 [裸の王様は見えない衣服を自慢する] ◎「裸の王様」はアンデルセンの童話である。愚か者には見えない衣服だといわれたけれども、その衣服を着た王様自身にも街の人々にもそれは見えない。しかし「…

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学  [101]ソクラテスの無知の知

第十四章 トップダウン哲学とボトムアップ科学 [101]ソクラテスの無知の知 [知識は最終根拠を持たないとの無知の自覚] ◎ソクラテスは、対話での質問(対決)を通して相手に、自らの持つ知識の根拠が無限後退する事実を突きつけ、「自分は本当には知らなかったん…

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [100]宇宙に存在する二つの矛盾・対立・相補・拮抗する力

[100]宇宙に存在する二つの矛盾・対立・相補・拮抗する力 [宇宙はエネルギーを平衡化する力と非平衡化する力とが共存する] ◎宇宙はエネルギーを平衡化する・差異をなくす・一様化する・無秩序化する・安定化する・拡散する、エントロピーを最大へと向かわせる力を持…

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [99]太陽はエネルギーを生産する原子力発電所

[99]太陽はエネルギーを生産する原子力発電所 [天の川銀河の内に太陽系が位置する] ◎地球は太陽系に属し、その太陽系は天の川銀河(2千億個の星の円盤状集団)に属す。天の川銀河は125個ほどの球状星団(数十万個以上の恒星が球状に集まる星の集団)を所有する。…

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [98]循環・輪廻転生を繰り返す星は原子の生成工場

[98]循環・輪廻転生を繰り返す星は原子の生成工場 [星は生まれては死ぬ循環・輪廻転生を繰り返す] ◎物質は相互に働く引力によって、初期に存在した密度のゆらぎ(核)のもとにしだいに結合成長しやがてそれらが集まって星ができる。星は生まれては死ぬ循環・輪廻…

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [97]進化する宇宙は混沌の海から統一力によって原子と星とを生成する工場

[97]進化する宇宙は混沌の海から統一力によって原子と星とを生成する工場 [宇宙は百数十億年前に誕生し進化(原子と星の生成)が始まる] ◎哲学者による思想的宇宙論から、現代科学による物質的宇宙に目を転じる。宇宙は百数十億年前に誕生しその時から宇宙進化…

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [96]古代ギリシアは宇宙についてさまざまな哲学的見解を出した

[96]古代ギリシアは宇宙についてさまざまな哲学的見解を出した [古代ギリシアは宇宙についてさまざまな見解を出した] ◎古代ギリシアは宇宙についてさまざまな思想を提示した。(右脳的)ギリシア神話を生み出し、そこでは天地創造が語られ、主神ゼウス並びにオ…

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [95]古代ギリシアと平安時代日本の相似点

第十三章 階層構造的生成を見せる宇宙 [95]古代ギリシアと平安時代日本の相似点 [平安時代と古代ギリシアとは相似点をいくつも持つ] ◎古代ギリシアがソクラテスやプラトンのような偉大な哲学者を数多く排出した原因・理由は、またその国が滅んだ理由は何だろ…

第十二章 階層構造を成す脳 [94]前頭連合野は最上階の集中情報管理センター

[94]前頭連合野は最上階の集中情報管理センター [システムは最上階に全システム情報が集約される集中情報管理センターを持つ] ◎帝釈殿は一つを見れば映っている他のすべてが見えるように配置された真珠の網を持つ。人間では前頭連合野がその真珠の網である。…

第十二章 階層構造を成す脳 [93]扁桃体主体の迅速な判断と前頭連合野主体の慎重な判断との階層処理

[93]扁桃体主体の迅速な判断と前頭連合野主体の慎重な判断との階層処理 [視覚情報は視覚連合野で統合されて認知と意味づけが付加される] ◎情報の体内流れを示す。顔の視覚情報→感覚器官(網膜)→外側膝状体(視床)→大脳新皮質後頭葉第一次視覚野(イメージ形成)→…