宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

宇宙原理

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [82]自我同一性は知識・経験の連続性・一貫性

[82]自我同一性は知識・経験の連続性・一貫性 [体を構成する物質は一年で総入れ替えする] ◎体を構成する物質は常に入れ替わる。一年もすれば中身が総入れ替えとなっている。体に関しては人は一年で別人になる。しかしながら、私は私、僕は僕として別人になった…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [81]情報の結合(連合)と貯蔵(=記憶)

[81]情報の結合(連合)と貯蔵(=記憶) [体得技能性記憶と取り出し可能性記憶] ◎人体に蓄える記憶には二種類ある。一つは身体的な運動性・習慣性・身体性・手続き性・意識下性・体得技能性記憶である。もう一つは脳内的な表象性・想起性・陳述性・言葉性・意識上性・伝達…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [80]身体情報記憶素子の遺伝子とそれによって作り出されるタンパク質

[80]身体情報記憶素子の遺伝子とそれによって作り出されるタンパク質 [人はアミノ酸の組み合わせたタンパク質を約10万種類使う] ◎人は約10万種類のタンパク質を使う。それはアミノ酸の組み合わせ(アミノ酸結合体・アミノ酸化合物・ポリペプチド)からできる。逆…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [79]情報物質(リンパ・ホルモン・血液)伝送伝達方式の開放と閉鎖

[79]情報物質(リンパ・ホルモン・血液)伝送伝達方式の開放と閉鎖 [人の血液は閉鎖血管系を循環し、リンパ系は開放循環系である] ◎ゴカイなどの血管系は開放循環系と呼ばれ、血液は体内へしみ出してゆく、堤防外へ川の水があふれ出るように。それに対して、脊椎…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [78]階層構造的トーナメント形式による情報処理能力の無限界

[78]階層構造的トーナメント形式による情報処理能力の無限界 [身体基本地図は生まれたときには既に出来上がっている] ◎人は身体基本図式(脳内に書き込まれた足・手・鼻・口などに関する身体地図)は生まれたときには既に出来上がっている。赤ん坊は、母親が舌を…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [77]受信専用(依存)型から相互発信(自律)型へ

[77]受信専用(依存)型から相互発信(自律)型へ [テレビは五感をフル活性させる情報は提供しない] ◎テレビは乱雑な断片的知識しか与えないことも多く、五感をフル活性させる情報は提供しない。これでは単なる意味記憶に終わり、五感を総合するエピソード記憶に…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [76]進化は可能性と素材の海から情報・エネルギー・物質を受容する能力の向上

[76]進化は可能性と素材の海から情報・エネルギー・物質を受容する能力の向上 [外部刺激と内部欲求・動機とが共鳴する] ◎心理学者ギブソン(1904-79)は「アフォーダンス」という。環境の中にある情報・意味・価値は読み取る生物が手を加えるのでなく、すでに環境の内…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [75]エネルギーと情報をのせる電磁波

[75]エネルギーと情報をのせる電磁波 [電磁波は波の性質と粒子の性質とを合わせ持つ矛盾的自己同一] ◎電磁波は波(波動・振動・アナログ)の性質と粒子(デジタル)の性質とを合わせ持つ。波動の性質を示す(利用する)とき「電磁波」が使われる。 ◎それは、波長によっ…

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環  [74]宇宙法則(自然法則・物理法則)と物質はニワトリと卵の関係か

第十一章 情報・物質・エネルギーの維持・相互作用・循環 [74]宇宙法則(自然法則・物理法則)と物質はニワトリと卵の関係か [自然法則・物理法則は、宇宙開始前、物質出現前から存在するのか] ◎宇宙法則(自然法則・物理法則・科学法則)は、宇宙が始まる前、物質出現の…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [73]俳句は(部分を集めて全体を構想する)想像力を羽ばたかせる

[73]俳句は(部分を集めて全体を構想する)想像力を羽ばたかせる [日本独自の短詩(俳句)愛好者は多い] ◎明治の俳人正岡子規(1867-1902)によって定着した俳句は、定まった形式(五・七・五の3句)を持つ、もちろん型破りもあるが。日本独自の短詩で、その短さが好ま…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [72]自己組織化、エンテレケイア、霊魂、生命力、統一力、気

[72]自己組織化、エンテレケイア、霊魂、生命力、統一力、気 [合理主義哲学と非合理主義哲学] ◎機械論・合理主義・主知主義(人間の本質を知性・理性として、合理性を主張する哲学)に対抗する生の哲学は、知性では捉えられない非合理的・根源的・多元的・有機的・具…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [71]差異から根源的不安が生まれ、拡大欲・上昇欲を作り出す

[71]差異から根源的不安が生まれ、拡大欲・上昇欲を作り出す [特殊→一般、狭(縮小)→広(拡大)、低→高、少→多、浅→深へと意識は進む] ◎意識はトーナメント形式を下から上に昇ってゆくことによって、特殊から一般(普遍)へ、狭い(縮小)から広い(拡大)へ、低いから…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [70]核(結晶化の拠点)に吸い寄せられる知識体系

[70]核(結晶化の拠点)に吸い寄せられる知識体系 [核は結晶化の拠点である] ◎原子核、地球の核、細胞の核などなど、核は結晶化の拠点である。雲の生成は、氷晶核→水蒸気が凝縮→水滴・氷晶→群れ集まって空中浮遊する雲へと、核を中心として凝縮する、核(ゆらぎ)…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [69]一極集中度と多極分散度

[69]一極集中度と多極分散度 [インターネットは集中度がたいへん低く分散度が極めて高い] ◎インターネット(世界中に張り巡らされた通信ネットワーク)は一極への集中度がたいへん低く、多極的分散度が極めて高い、一人一人がバラバラで、リーダーが不在のまと…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [68]はぐくむ生の本能(エロス)と枯らす死の本能(タナトス)

[68]はぐくむ生の本能(エロス)と枯らす死の本能(タナトス) [分解細分化した局所的変化(微分)と結合させつないだ大局的変化(積分)] ◎数学に「微分」と「積分」がある。微分は極限までの分解細分化・大根の千枚切りであり、その各点の局所的変化をとらえる。積分は…

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力  [67]分別・分類・言葉・抽象は差異を捨てて共通要素を結ぶ

第十章 下降で増しゆく分解力と上昇で加速する統一力 [67]分別・分類・言葉・抽象は差異を捨てて共通要素を結ぶ [神は善悪・正不正を問わない無分別] ◎マタイ福音書はいう、「父は善人の上にも悪人の上にも同じく日を上らせ、正直な人の上にも不正直な人の上にも…

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識 [66]上位階層(意識)の機能が停止する睡眠・催眠・麻酔・夢遊病・深酒・夢

[66]上位階層(意識)の機能が停止する睡眠・催眠・麻酔・夢遊病・深酒・夢 [眠ると、心と身の機能にさまざまな変化が起こる] ◎眠ると、心身機能にさまざまな変化が発生する。例えば、意識がなくなる、反射機能が低下する、感覚が消え失せる、筋肉がゆるむ、脈拍・呼…

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識 [65]意識優位の焦点的注意集中と無意識優位の拡散的集中

[65]意識優位の焦点的注意集中と無意識優位の拡散的集中 [集中は脳の多くの部分を一つの目的に向かって動員・統一する] ◎集中は二種類、直列(=意識)と並列(=無意識)とがある。一つは、意識的・一本化・直列型(収束型・求心型)・ボトムアップ的で意識の元に集め…

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識 [64]固有意識は打ち出の小槌で伸縮自在

[64]固有意識は打ち出の小槌で伸縮自在 [無意識は自動操業の作業場で意識はその監視センター] ◎無意識は、完全プログラム化され自動化された作業場である。意識は、そこから離れた位置にある、モニター機器と遠隔操作機器が備え付けてある監視センターである…

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識 [63]動く図(=意識)と背後・背景・文脈の地(=無意識)

[63]動く図(=意識)と背後・背景・文脈の地(=無意識) [網膜の中心部分で注視する中心視と、網膜周辺で見る周辺視] ◎対象を網膜の中心部分で注視することを中心視といい、網膜周辺で見ることを周辺視という。中心視は視力・色識別に優れ、周辺視は明暗識別に勝…

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識 [62]発信型(前頭葉)と受信型(後頭野・側頭葉・頭頂葉)

[62]発信型(前頭葉)と受信型(後頭野・側頭葉・頭頂葉) [発信型前頭葉が意志(志向性・自我)を持つ] ◎発信型・受信型言語野はともに左脳にある。(発信型)前頭葉が意志(志向性・自我)を持つ。無心・無我は、発信型(意志)領域を"Off"にすることで得られる。発信型=自…

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識  [61]自律的能動=意志=手動と依存的受動=本能=自動

第九章 能動・意志の意識と受動・本能・自動の無意識 [61]自律的能動=意志=手動と依存的受動=本能=自動 [意志によって他者(本能)統制(依存)から自己(意志)統制(自律・自立)へと移行] ◎人間と動物の違いは何だろうか。意識は上から意欲(意志)し、無意識(本能)…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [60]如何なるか是れ父母未生以前の本来の面目

[60]如何なるか是れ父母未生以前の本来の面目 [公案は日常的思考を超えた世界に修行者を導く] ◎「如何なるか是れ父母未生以前の本来の面目」は、禅宗で出される有名な公案である。公案は主に臨済宗で用いられ、修行者が研究・工夫する課題である。それを考える(…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [59]最高階層(全体主義)優先か最低階層(個人主義)優先か

[59]最高階層(全体主義)優先か最低階層(個人主義)優先か [最下階層から上昇するか、最上階層から下降するか] ◎多即一・色即是空・身心脱落・往相・小乗仏教・ボトムアップ・民主主義・個人主義・帰還・求心型・収束は、トーナメント形式を最下階層から上昇する。一即多…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [58]回心=発想の転換

[58]回心=発想の転換 [回心(改心)は俗世間から信仰へ心を向け変える方向転換] ◎回心(改心)は、何らかのきっかけによって世俗的生活や私的世界に対する従来の態度を改めて本来あるべき道に戻る、仏道に入る、悔い改めて信仰に目覚める、信仰へ心を向け変える…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [57]コペルニクス的転回=主体(自我と自己)の入れ替え=視点の転換

[57]コペルニクス的転回=主体(自我と自己)の入れ替え=視点の転換 [天動説(自我・地球中心)から地動説(太陽・宇宙中心)へのコペルニクス的転換] ◎コペルニクス的転回は、天動説(自我中心・地球中心の世界像)から地動説(太陽中心・宇宙中心の世界像)への大転換で…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [56]梵(普遍・全体)と我(特殊・部分)は一如なり

[56]梵(普遍・全体)と我(特殊・部分)は一如なり [分割された部分がもとの図形と相似で、全体の縮小図であるフラクタル] 1)宇宙は一つの巨大システムで、そのシステムの下位にある各要素もシステムを成すフラクタル(自己相似性)である。フラクタルは全体を分割…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [55]西洋美術における自我の確立と解体

[55]西洋美術における自我の確立と解体 [西洋絵画は、線が一点に集中・収束する透視図法(線遠近法)を採用した] ◎西洋絵画は、観察者に近い部分ほど大きく、遠いほど小さく表わされ、目(自我・固定的視点)で見たのと同じような遠近感・立体感・距離感を表現し、線…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [54]意識(自我・部分)は無意識(全体・無我・無心)の一部分である

[54]意識(自我・部分)は無意識(全体・無我・無心)の一部分である [流れて途切れることのない無意識・無我・無心と一時停止の意識] ◎意識は動作停止(ビデオでいえば一時停止)であり、スチール写真であり、四コマ漫画である。それに対して、無意識・無我・無心は流れ…

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [53]感性・知性は情報を時間・空間枠の鋳型にはめる無明・無知に陥る

[53]感性・知性は情報を時間・空間枠の鋳型にはめる無明・無知に陥る [感性は、時間(左脳機能)と空間(右脳機能)という座標軸を使う感覚的知覚] ◎感性は、感覚(器官)から入って来た色彩・形・音・匂い・香り・手触り・味などについての情報の受動的収集機能を持ち、時…