宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

宇宙原理

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我)  [52]閉鎖的・独立的自我(=左脳=意識)は氷山(無意識)の一角

第八章 集団(全体・自己)と個人(部分・自我) [52]閉鎖的・独立的自我(=左脳=意識)は氷山(無意識)の一角 [自我は自分とは主体を統率する中心(核)的存在だと見なす] ◎自我は、責任主体である、細胞膜や皮膚のように内界(主体・自分)と外界(客体・世界)とを区別・限…

第七章 自立(自律)と依存は閉鎖[開放]度の違い [51]競争のダーウィンと共生の今西

[51]競争のダーウィンと共生の今西 [競争原理のダーウィン進化論と共生原理の棲み分け理論] ◎ダーウィンの進化論は(勝利したもののみが適応を勝ち取る)競争原理に立脚しているが、その理論に疑問を抱いた生物学者京大教授今西錦司(1902-1992)がそれに対抗す…

第七章 自立(自律)と依存は閉鎖[開放]度の違い [50]他人を利用する支配と育てる愛・慈悲

[50]他人を利用する支配と育てる愛・慈悲 [強迫神経症は、支配不可能を支配・制御・操作しようと頑張る] ◎誰でも時として鍵をかけ忘れたのではないか、ガスの火を消し忘れたのではないかと気になり家に引き返す、家人に電話で確かめる。これはごく普通にあるこ…

第七章 自立(自律)と依存は閉鎖[開放]度の違い [49]防衛機制は自我作りには有効だが、更なる成長を抑え込む

[49]防衛機制は自我作りには有効だが、更なる成長を抑え込む [防衛機制は、心理的安定をくつがえすような不安などから自我を守る] ◎防衛機制は、心理的安定をくつがえすような不安・葛藤・欲求不満・コンプレックス・罪悪感などから自我を守るため、それらを意識…

第七章 自立(自律)と依存は閉鎖[開放]度の違い  [48]依存から自我の獲得と反抗期を経て自律へと至る

第七章 自立(自律)と依存は閉鎖[開放]度の違い [48]依存から自我の獲得と反抗期を経て自律へと至る [反対・反抗は分離・独立のための必要悪] ◎子どもは二歳半〜三歳頃から、自分の独立や存在を感じる・確かめるために、反対のための反対をする。反対・反抗は分離…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [47]閉鎖=まゆ=卵の殻=眠り=内向=瞑想=空想・想像=内政専念

[47]閉鎖=まゆ=卵の殻=眠り=内向=瞑想=空想・想像=内政専念 [日本の鎖国は江戸幕府による封建体制強化(内部充実)のため] ◎日本での鎖国は江戸幕府による封建(中央集権的国家)体制強化のためである。キリスト教の伝道・信仰を禁止し、オランダ・中国・朝鮮…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [46]制度(集団)は個性(個人)を育てもするが殺しもする

[46]制度(集団)は個性(個人)を育てもするが殺しもする [慣習・組織は個人を育てるが殺す] ◎定型化し堅く構造化された仕組み・慣習・組織は個人を育てるが殺す、自身多くの子を持ち育てるのに、常に他の親から子を奪って食べる鬼子母神(後には改心して子育ての神…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [45]抑圧(=閉鎖)は切り離しでしこりを作り出す

[45]抑圧(=閉鎖)は切り離しでしこりを作り出す [閉鎖は入りを阻止するが、同時に出るのも押し止める] ◎閉鎖は入りを阻止するが、同時に出るのも押し留める。抑圧は押さえ込むが、抑えて止めるだけではしこり(停滞)が残り、いずれ反撃(噴出)に転じる。水の流…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [44]変化へ開く開放系と変化を閉ざす閉鎖系

[44]変化へ開く開放系と変化を閉ざす閉鎖系 [閉鎖的だが部分的開放系であるシステムは、堅い法則だが例外を認める] ◎「成熟したシステム」は「かなり閉鎖的」だが、「部分的開放系」である。なかなか変化しない(閉鎖的)が、変化への道(開放性)を含む。堅い法則だが…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [43]成長は挫折・絶望・限界・ニヒリズム(虚無感)からの克服によってもたらされる

[43]成長は挫折・絶望・限界・ニヒリズム(虚無感)からの克服によってもたらされる [成長は挫折・絶望・限界から超越へ、死から再生へ、退行から進行へと進む] ◎太陽が夜になって沈み朝によみがえるように、成長は挫折・絶望・限界(前進の停止)から超越(上昇)へ、死…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [42]成長へと向けた受容(開放)と対決(閉鎖)

[42]成長へと向けた受容(開放)と対決(閉鎖) [本音(エネルギーの源)の押さえ込み(閉鎖)からは本当の関係は生まれない] ◎人と人とは火花を散らすほどの熱い対決がなければ、相当のエネルギーの投入がなければ、門を開いて撃って出なければ、新しい関係を築くこ…

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖  [41]進化停止の現状維持(閉鎖)と進化へ向かう現状変更(開放)

第六章 変化へ開く受容・開放と現状維持の対決・閉鎖 [41]進化停止の現状維持(閉鎖)と進化へ向かう現状変更(開放) [生物は次第に環境への適応に向かって進化するとダーウィンはいう] ◎イギリスの博物学者、進化論提唱者ダーウィン(1809-1882)は、環境に最もよ…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [40]均衡をはかる恒常性維持と中間的な位置に立つ中庸・中道・折衷・妥協

[40]均衡をはかる恒常性維持と中間的な位置に立つ中庸・中道・折衷・妥協 [作用に対して反作用を出して釣り合いをはかり安定させる恒常性維持] ◎恒常性維持は、外部から加えられる力に対して安定を保とうとする、変化への抵抗として作用する。外が寒くても、体…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [39]自我と疎外・分離の影とは矛盾的自己同一なので疎外回復・統合が必要

[39]自我と疎外・分離の影とは矛盾的自己同一なので疎外回復・統合が必要 [一緒に一つの作業を協同でさせると群集はまとまる] ◎背景(地)が動かないとき、動く図どうしは前景としてまとまると見える。逆に背景が動くとき、動かない図どうしがまとまると見える。…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [38]二元論(分離)から一元論(統合)への止揚

[38]二元論(分離)から一元論(統合)への止揚 [矛盾的自己同一の二要素(二元)は縄の如く相互作用をする] ◎二元論は、物事を相対立する二つの原理・要素、光と闇、陰と陽、形相と質料、現象と本体、善と悪、天と地、神と被造物、精神と物質、に基づいてとらえる…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [37]統合へと向かう(上昇する)善と分離を誘う(下降する)悪

[37]統合へと向かう(上昇する)善と分離を誘う(下降する)悪 [悪魔は善悪合わせ持つ矛盾的自己同一] ◎ゲーテは「ファウスト」で、「悪魔は絶えず悪を欲しながらたえず善を造り出す力の一部である」という。 [悪はトリックスター] ◎河合隼雄は、悪はトリックスター…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [36]不均衡・落差・不一致・差異から生まれるストレス・感情・情動

[36]不均衡・落差・不一致・差異から生まれるストレス・感情・情動 [ストレスは、精神的・肉体的な緊張・苦痛・刺激で引き起こされる] ◎ストレスは、普通の精神的・肉体的緊張・苦痛・寒冷・刺激・状況で引き起こされる身体機能の変化である。そのようなストレスに対して…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [35]最高階層の絶対(自律)と、落差・不一致・差異を生み出す相対(依存)

[35]最高階層の絶対(自律)と、落差・不一致・差異を生み出す相対(依存) [差異の発生が解消(安定化・恒常性)への欲求を生み出す] ◎不一致・落差・変化・差異・均衡の破れ・ずれは不安・緊張を生み、注意を引きつけ、意識(感情)を呼び覚ます。自分と相手との間に落差を…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [34]原子世界も分裂・融合と引力・斥力の矛盾的自己同一の世界

[34]原子世界も分裂・融合と引力・斥力の矛盾的自己同一の世界 [汚染しないエネルギーとして水素が注目を浴びる] ◎最近環境を汚染しないエネルギーとして水素が注目を浴びる。とはいえガソリンなどの高騰によって、まだハイブリッド(ガソリン・エンジンと電気・…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [33]統合・協調・並列の右脳と分離・競争・逐次の左脳

[33]統合・協調・並列の右脳と分離・競争・逐次の左脳 [トーナメント形式の全体・統合・上昇へ向かう右脳] ◎右脳の特質は、全体、統合・統一・総合、集団、有機体的、ボトムアップ処理、受動・受動意識・無意識、不随意・自動、協調、同時・並列・複雑系、(電磁)波、理性(…

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一  [32]対立物の同居・相補性・矛盾的自己同一・拮抗・葛藤を生み出す二項対立 [理論・法則はそれ自体にも適用される]

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [32]対立物の同居・相補性・矛盾的自己同一・拮抗・葛藤を生み出す二項対立 [理論・法則はそれ自体にも適用される] ◎「絶対はない」と発せられた言葉は、その理論自体によって論破される、自分の頭を自分のかなづちで…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [31]欲求は階層構成を成し、心の浄化はその階層を上昇する

[31]欲求は階層構成を成し、心の浄化はその階層を上昇する [科学も宗教も欲求は階層構成を成すという] ◎仏教は欲求を三段階に分け、科学は二分[肉体的・生得的な・生理的一次的欲求(苦痛回避・睡眠・排泄・性欲)→意図による社会的後得的二次的欲求(地位・名誉・金銭…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [30]子どもの発達方向と方法も情報の統合化と階層の重層化

[30]子どもの発達方向と方法も情報の統合化と階層の重層化 [子どもたちは知識体系に外部情報を吸収・結合させたり知識体系を調節・変更する] ◎スイスの心理学者ピアジェ(1896-1980)は自分の子どもたちを詳細に観察記録して、その資料をもとに子どもの系統的発…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [29]徐々に建て増される感覚面・運動面の階層的構成

[29]徐々に建て増される感覚面・運動面の階層的構成 [感覚野は三層構造を成す] ◎感覚野は上へ積み上がるわけではないが、三層(領域)構造[一次感覚野+二次感覚野+三次感覚連合野]を成す。一次野よりも二次野、二次野よりも三次野が上位(高次)の階層に属す。…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [28]感覚→感情→知性→理性→直観へと上昇する知の階層構造

[28]感覚→感情→知性→理性→直観へと上昇する知の階層構造 [機械論的自然観をもとに近代科学は成立する] ◎ニュートンの運動法則は、宇宙を完全に自律した機械だと見なす。フランスの哲学者・数学者・自然学者デカルト(1596-1650)、イタリアの物理学者・天文学者ガ…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [27]自然界での進化・成長は階層の上へ建て増す階層構造的進化

[27]自然界での進化・成長は階層の上へ建て増す階層構造的進化 [自然選択はトーナメント形式である] ◎突然変異(差異)+自然選択=分岐+勝敗=トーナメント形式である。突然変異によって対等だった仲間との間に差異(分岐)が生まれる。その差異が有利に働くか…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [26]階層構造における部分と全体の関係

[26]階層構造における部分と全体の関係 [全体は部分を一つにまとめる要を持つ] ◎全体は部分を一つにまとめる要(核・芯・中心)を持つ。要は扇子の骨を一つにまとめる位置で、それを持たないものは全体とは呼べない。ユングは全体(意識+無意識)を自己(中心を持…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [25]階層構造を成す具体例

[25]階層構造を成す具体例 [儒教の修・斉・治・平は階層の上昇] 1)儒教(孔子を開祖とする教え)はいう、修身(個人)→斉家(家庭)→治国(国家)→平天下(世界)と。階層の下から個人がまとまって家庭ができ、家庭がまとまって国ができ、国がまとまって世界ができる。そ…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [24]結合力(分解力)の増減する階層間での相転移

[24]結合力(分解力)の増減する階層間での相転移 [階層は結合力の程度を表す] ◎階層は結合力(分解力)の程度(大小・強弱)を表す。階層を高く登るほどに統合力は増す。逆からいえば、低い階層ほど、結合力が弱く、その分だけ分解力が強くなる。結合力と分解力の…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [23]一様性・同質性・同一性・自他未分化・量から多様性・異質性・個性・自他分化・質へ

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [23]一様性・同質性・同一性・自他未分化・量から多様性・異質性・個性・自他分化・質へ [質は個性で、要素が統合されることによって現れ出る他とは比較できない特色] ◎質は個性である。さまざまな要素が機能面でまとまり…