宇宙原理があなたの中を貫流する

このブクロを通じて宇宙を網羅する基本法則を提示していきたい。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一  [32]対立物の同居・相補性・矛盾的自己同一・拮抗・葛藤を生み出す二項対立 [理論・法則はそれ自体にも適用される]

第五章 矛盾しながらも統一する矛盾的自己同一 [32]対立物の同居・相補性・矛盾的自己同一・拮抗・葛藤を生み出す二項対立 [理論・法則はそれ自体にも適用される] ◎「絶対はない」と発せられた言葉は、その理論自体によって論破される、自分の頭を自分のかなづちで…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [31]欲求は階層構成を成し、心の浄化はその階層を上昇する

[31]欲求は階層構成を成し、心の浄化はその階層を上昇する [科学も宗教も欲求は階層構成を成すという] ◎仏教は欲求を三段階に分け、科学は二分[肉体的・生得的な・生理的一次的欲求(苦痛回避・睡眠・排泄・性欲)→意図による社会的後得的二次的欲求(地位・名誉・金銭…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [30]子どもの発達方向と方法も情報の統合化と階層の重層化

[30]子どもの発達方向と方法も情報の統合化と階層の重層化 [子どもたちは知識体系に外部情報を吸収・結合させたり知識体系を調節・変更する] ◎スイスの心理学者ピアジェ(1896-1980)は自分の子どもたちを詳細に観察記録して、その資料をもとに子どもの系統的発…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [29]徐々に建て増される感覚面・運動面の階層的構成

[29]徐々に建て増される感覚面・運動面の階層的構成 [感覚野は三層構造を成す] ◎感覚野は上へ積み上がるわけではないが、三層(領域)構造[一次感覚野+二次感覚野+三次感覚連合野]を成す。一次野よりも二次野、二次野よりも三次野が上位(高次)の階層に属す。…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [28]感覚→感情→知性→理性→直観へと上昇する知の階層構造

[28]感覚→感情→知性→理性→直観へと上昇する知の階層構造 [機械論的自然観をもとに近代科学は成立する] ◎ニュートンの運動法則は、宇宙を完全に自律した機械だと見なす。フランスの哲学者・数学者・自然学者デカルト(1596-1650)、イタリアの物理学者・天文学者ガ…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [27]自然界での進化・成長は階層の上へ建て増す階層構造的進化

[27]自然界での進化・成長は階層の上へ建て増す階層構造的進化 [自然選択はトーナメント形式である] ◎突然変異(差異)+自然選択=分岐+勝敗=トーナメント形式である。突然変異によって対等だった仲間との間に差異(分岐)が生まれる。その差異が有利に働くか…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [26]階層構造における部分と全体の関係

[26]階層構造における部分と全体の関係 [全体は部分を一つにまとめる要を持つ] ◎全体は部分を一つにまとめる要(核・芯・中心)を持つ。要は扇子の骨を一つにまとめる位置で、それを持たないものは全体とは呼べない。ユングは全体(意識+無意識)を自己(中心を持…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [25]階層構造を成す具体例

[25]階層構造を成す具体例 [儒教の修・斉・治・平は階層の上昇] 1)儒教(孔子を開祖とする教え)はいう、修身(個人)→斉家(家庭)→治国(国家)→平天下(世界)と。階層の下から個人がまとまって家庭ができ、家庭がまとまって国ができ、国がまとまって世界ができる。そ…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [24]結合力(分解力)の増減する階層間での相転移

[24]結合力(分解力)の増減する階層間での相転移 [階層は結合力の程度を表す] ◎階層は結合力(分解力)の程度(大小・強弱)を表す。階層を高く登るほどに統合力は増す。逆からいえば、低い階層ほど、結合力が弱く、その分だけ分解力が強くなる。結合力と分解力の…

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [23]一様性・同質性・同一性・自他未分化・量から多様性・異質性・個性・自他分化・質へ

第四章 多様性と統一性とをもたらす階層構造 [23]一様性・同質性・同一性・自他未分化・量から多様性・異質性・個性・自他分化・質へ [質は個性で、要素が統合されることによって現れ出る他とは比較できない特色] ◎質は個性である。さまざまな要素が機能面でまとまり…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [22]下剋上(部分の全体化、特殊の普遍化)するガン細胞

[22]下剋上(部分の全体化、特殊の普遍化)するガン細胞 [自律的に無制限な増殖をする腫瘍(ガン)細胞] ◎体細胞(部分・特殊)は生命(全体・普遍)の制御を受けて、それぞれ分化(自己限定)した機能を営む。がしかし、その細胞が自律的増殖能力を回復すれば腫瘍(細胞…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [21]再生は特殊化細胞の普遍への返り咲き

[21]再生は特殊化細胞の普遍への返り咲き [細胞は生殖細胞と体細胞とがある] ◎細胞は次世代(子)を生み出す生殖細胞と体を構成する体細胞とがある。脊椎動物ではふつう生殖細胞(卵・精子)は体細胞(表皮・筋肉・神経など)から分離独立するが、かなりの動物とすべ…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [20]普遍的幹細胞から特殊化細胞へ下降する

[20]普遍的幹細胞から特殊化細胞へ下降する [生きる構造の最低単位は細胞] ◎生物(生きる構造)の最低単位は細胞である。細胞の構成要素は、水(約70%)・タンパク質(15%)・核酸(7%)・糖質(3%)・脂質(2%)で、その中でタンパク質が最も重要な役割を果たす。人で…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [19]退行・ネオテニー(脱構築)は普遍(潜在的可能性)への里帰り

[19]退行・ネオテニー(脱構築)は普遍(潜在的可能性)への里帰り [意識低下には二種類ある] ◎意識の低下は、ふつう睡眠のように下へと降りる・階層を下降する。がしかし意識を残しながら(目覚めたまま)降下する・階層を深くする場合がある。それは電池でいえば、…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [18]特殊から普遍への脱皮・脱分化=階層の上昇(建て増し)

[18]特殊から普遍への脱皮・脱分化=階層の上昇(建て増し) [脱構築は要素を組み直す再構築] ◎幼虫→さなぎ→成虫への変態は、フランスの哲学者デリダのいう脱構築(破壊+構築)である。それは外からの否定・破壊ではなく、内部にとどまって土台をゆるがせ、仕組み…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [17]系統発生(普遍・深層構造)の上に建つ個体発生(特殊・表層構造)

[17]系統発生(普遍・深層構造)の上に建つ個体発生(特殊・表層構造) [受精卵は分裂を繰り返して形態的・機能的に分化する] ◎(受精)卵から完全な成体に成長して死亡するまでの個体発生は、形態的に1個の細胞(受精卵)が卵割(細胞分裂)により細胞の数を増し、桑実胚…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [16]暗喩・隠喩(メタファー)・象徴・ことわざは左脳(言葉)と右脳(イメージ)の結合

[16]暗喩・隠喩(メタファー)・象徴・ことわざは左脳(言葉)と右脳(イメージ)の結合 [即座の反応(具体的意味)は左脳が、慎重な反応(比喩的意味)は右脳が担当] ◎言葉(単語)を聞いた後、0.4秒後には具体的意味が活性化され、さらに1.2秒後には比喩的意味も活性化さ…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [15]内在的深層(普遍)構造と外在的表層(特殊)構造

[15]内在的深層(普遍)構造と外在的表層(特殊)構造 [個々の具体的なものの背後に普遍的な法則・構造がある] ◎フランスの人類学者クロード・レヴィ・ストロースは、さまざまなシステムが実際には要素を変換することによって同一の関係、同一の深層構造を持つ、個…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [14]生まれ持った内在的本能と誕生後に学習した外在的知識

[14]生まれ持った内在的本能と誕生後に学習した外在的知識 [本能は、遺伝的で個体差がなく、学習・経験で大きく変更しない] ◎生得的内在的知識(本能)は視床下部・脳幹・大脳辺縁系に存在するが、意識には上がってこない。本能は、遺伝的で個体差がなく、学習や…

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [13]大きく束ねる上位階層の普遍(一般化)と細分化した下位階層の特殊(専門化)

第三章 普遍・基本形と特殊・変形 [13]大きく束ねる上位階層の普遍(一般化)と細分化した下位階層の特殊(専門化) [普遍・共通・基本形・と特殊・限定・変形] ◎1)「一般・普遍・共通・客観・深層構造・同一性・(広い:横長)ゼネラリスト・指揮者・無限・無形・基本形・抽象・元型(集…

第二章 要素・素材の組合せと統合 [12]内在的=無意識的=身体化と、外在的=意識的=道具化

[12]内在的=無意識的=身体化と、外在的=意識的=道具化 [外在的=意識的=道具化とは、外部素材から道具を作り出す] ◎人間は環境にある素材から道具を作り出すので、道具は(身体外部に持つ)外在的である。それに対して、生物は道具を身体化・内在化させる…

第二章 要素・素材の組合せと統合 [11]異質な情報を新しい観点から結合する創造・発見・発明

[11]異質な情報を新しい観点から結合する創造・発見・発明 [創造は進化であり、進化は創造である] ◎創造は、今までにない新しい物を最初に作り出す。進化論の突然変異は、今までにない新しいもので、それが生物内にうまく組み込まれてより良くなるのが進化であ…

第二章 要素・素材の組合せと統合 [10]刺激(情報)と反応(運動)が自由(偶然)に結合する条件反射

[10]刺激(情報)と反応(運動)が自由(偶然)に結合する条件反射 [反射は意識が関与せずに機械的・規則的に起こる] ◎反射は意識(大脳新皮質)が関与せずに機械的・規則的に起こる、地面に落ちたボールがはずむように。感覚器官が刺激されると興奮(情報)が(求心性)知…

第二章 要素・素材の組合せと統合 [9]色彩・味覚・感情・においは基本要素の組み合わせから生まれる

[9]色彩・味覚・感情・においは基本要素の組み合わせから生まれる [三原色を適当な割合で混ぜ合わせ組み合わせてさまざまな色を生み出す] ◎色はいろいろあるけれども、適当な割合で混ぜ合わせ組み合わせるとさまざまな色が生まれる。最も広い範囲の色を創出する…

第二章 要素・素材の組合せと統合 [8]混沌の感覚情報の統合と統合情報による秩序ある世界像の形成

第二章 要素・素材の組合せと統合 [8]混沌の感覚情報の統合と統合情報による秩序ある世界像の形成 [物には質感・重さ・位置関係の情報が付加されてゆく] ◎生まれつき盲であった人で、生後数年たってから初めて視力を獲得した場合、ある程度時間がたつと、物の形…

第一章 トーナメント形式とシステム [7]地球(環境)と生物(生命)との相互作用による共進化

[7]地球(環境)と生物(生命)との相互作用による共進化 [最上階にカオスが住み、その一段階下にウラノス(夫)とガイア(妻)が位置する] ◎カオス(混沌)から生まれ、ウラノス(天空)の母であり妻であるガイアはギリシア神話で大地の女神である。最上階にカオスが住…

第一章 トーナメント形式とシステム [6]一つに収束される上位と四方八方に拡散する下位

[6]一つに収束される上位と四方八方に拡散する下位 [上位にゆくほど集中し一つにまとまる] ◎上位と下位の大きな違いは情報・エネルギー・物質量の差で、上位にゆくほど量的に多くなる。ボトムアップ(求心型・上昇型)は、下から上に昇ってゆく、周辺から中心へと…

第一章 トーナメント形式とシステム [5]外部とも内部間でも相互作用する複雑系システム

[5]外部とも内部間でも相互作用する複雑系システム [個体の発達順序は系統発生(進化順序)に従う] ◎個々の生物の発達順序(個体発生)は系統発生(進化順序)に従う。部分(個人)は全体(集団・組織)の統制下にある。生物進化は言語創発(誕生)が最後に来る(今のとこ…

第一章 トーナメント形式とシステム [4]成長・進化・発展は量の増加、機能の多様化、構造の複雑化

[4]成長・進化・発展は量の増加、機能の多様化、構造の複雑化 [共通の祖先形とそれの変形による進化] ◎ヘッケルはいう、「自然体系のさまざまの従属的な群、すなわち綱、目、科、属などといったカテゴリーは、系統樹の太さの異なる枝であって、その放散の程度は…

第一章 トーナメント形式とシステム [3]生命は動的秩序形成活動である

[3]生命は動的秩序形成活動である [生命は自己維持をはかる動的秩序形成力] ◎生命(意識・精神)は目的に向けて物質を秩序化する力、部分を統合して素材を組合わせ全体を組織化する力、物質・エネルギー・情報に関して内(生命体)と外(環境)との相互作用を行い、内…